はじめに
ブロックチェーンの世界で一大ブームを巻き起こしている分散型アプリケーション(dApps)。
Web3.0を学習している方は1度は耳にしたことがあるかもしれません。
今回は、新たなアプリケーションの形である分散型アプリケーション(dApps)について、分かりやすく解説します。
分散型アプリケーション(dApps)とは?
分散型アプリケーション(dApps)とは、英語で表すと(Decentralized Applications)となり「分散型ネットワーク」上で動作するアプリケーションのことを指します。

分散型ネットワークとは、情報が中央のサーバーではなく、ネットワークに参加する各ノード(コンピューター)に分散して保存されるシステムのことだよ。
ざっくり一言で言い表すと、こんな感じです。
もう少し掘り下げていきましょう。
分散されていることはわかったけど、一体何が分散されているのか?
従来のアプリケーション(Web2.0)では、アプリを制作した個人または企業が、サーバー等も含め一括管理しています。
それに対してdAppsは中央の管理者やサーバーが存在しないことが特徴です。
つまり、アプリケーションの管理が特定の権力者ではなく、ネットワークに参加する人が相互に管理しているという点において、分散されていると言えます。
そして、dAppsの基盤となるのがブロックチェーン技術です。

ブロックチェーンに関する記事は別記事で解説しています。
ブロックチェーンは情報を分散して保存する技術で、それぞれの情報はブロックと呼ばれる単位で管理されます。
また、ブロックチェーンは情報の改ざんが非常に難しいため、信頼性とセキュリティが高いとされています。
分散型アプリケーション(dApps)の特徴
次はdAppsの特徴について、見ていきましょう。
- 開放性: dAppsのソースコードは一般に公開されており、誰でもそのコードを見ることができます。これにより、dAppsがどのように動作するかを確認できるため、透明性が高いと言えます。また、公開されたソースコードを基に、新たなアプリを作成。なんてこともできるでしょう。高品質なアプリが、短い時間で開発できる可能性があるということです!
- 分散性: すでに触れたように、dAppsは中央のサーバーに依存せず、分散型ネットワーク上で動作します。これにより、一部のサーバーがダウンしてもアプリケーション全体が停止することはありません。つまり、システムエラーによる損失を減らすことに繋がり、リスクを低減することができます。
- 不変性: dAppsはブロックチェーン上で動作するため、一度ブロックチェーンに記録された情報は改ざんが難しく、信頼性が高いです。つまり、第三者による悪意を持った改竄に耐えうる可能性が高くなると言えます。
dAppsの応用例
dAppsは様々な分野で活用されています。
- 分散型金融(DeFi): dAppsは、貸出、借入、保険などの金融サービスを提供するプラットフォームとして使用されています。これにより、従来の銀行や金融機関を介さずに、ユーザー間で直接的に金融取引を行うことが可能になります。
- 非代替性トークン(NFT): dAppsは、デジタルアートや音楽、ゲームのアイテムなど、一意のデジタル資産を作成、取引するプラットフォームとしても利用されています。
- 分散型自律組織(DAO): DAOは、スマートコントラクトによって運営される組織のことで、投票や意思決定を分散型で行うことが可能です。DAOはdAppsの一形態とも言えます。
まとめ
分散型アプリケーション(dApps)は、ブロックチェーン技術を活用して、従来の中央集権的なシステムとは一線を画す新しい形のアプリケーションです。その開放性、分散性、不変性といった特性は、金融、アート、ゲーム、組織運営など、様々な分野で革新的な利用方法を生み出しています。
これからも、dAppsの進化とその可能性に目を向けていきましょう。今回の記事が、あなたの学びの一助になれば幸いです。次回もお楽しみに!
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