ディセントラリゼーション(decentralization)とは?
今回の記事では、Web3.0において、非常に重要な考え方であるディセントラリゼーション(decentralization)について、解説します!
難しそうに聞こえますが、案外簡単なのでサクッと理解しちゃいましょう!
今回は以下のことが理解できればOK!
- ディセントラリゼーションの意味がわかる
- Web3.0にとってなぜ重要な考え方なのかが分かる
それでは、ディセントラリゼーションとはどのような意味を持つ言葉なのでしょう?
コトバンクによると・・・
ディセントラリゼーション(decentralization)
「ディセントラライゼーション」「ディーセントラリゼーション」とも》地方分権化。(産業や人口などの)都市集中排除。
コトバンク 【https://kotobank.jp/word/ディセントラリゼーション-574469】 2023/05/09 時点
とのことです。
この定義を踏まえて、もう少し詳しく解説します。
地方分権化を日本で例えるなら、東京に集まっていた権力を、各都道府県に分散してしまおうということです。
これによって、東京一極集中化が防止され、東京が災害などで機能不全に陥ったとしても、国全体としての機能は最小限しか損なわれないというメリットがあります。
分散して権力を保持することで、リスクを軽減できるということだね!
言葉の意味は理解できたかな?
では、これをWeb3.0に当てはめて考えてみましょう。
前提として、Web3.0が生まれた背景や歴史をおさえておく必要があります。まだわからないなーという方も安心してください。この記事でも軽く触れながら説明します。
Web2.0では、時代の覇者であるGAFAMに代表されるような巨大テック企業を生み出しました。
これらの企業により、私たちの生活は劇的に変化しました。かつてないほど便利に、そして豊かになったと言えるでしょう。
しかし、良い面もあれば、悪い面もあるのが世の常です。
例えば、突然データを管理しているサーバーに何らかの障害が発生し、一時的にサービスが利用できないとなればどうでしょう。
甚大な被害が出ることは目に見えています。
このような体制に、対抗する考え方として生まれたのが、Web3.0とも言えます。
データの管理者 | データの管理方法 | |
Web2.0 | 巨大テック企業など中央管理者 | 中央管理者が一括で管理 |
Web3.0 | 各個人 | 複数のノードで互いに管理 |
さて、Web3.0おける地方分権化とはなんでしょうか?
察しの良い方なら、もうお気付きかも知れませんが、ズバリ、データ管理のことです。
上記の表1にもあるように、巨大テック企業が管理していたデータを、私たち個人が分散して管理するということです。
Web3.0の背景も踏まえると、ディセントラリゼーションがなぜ重要なのかわかったかな?
これを可能にするのは、Web3.0を支えるブロックチェーン技術です。詳しくは、別の記事で解説しますが、簡単に言うと、ある一定時間における取引データをブロックとしてまとめて、それを鎖のように繋げて保管することから、ブロックチェーン技術と言います。
まとめ
Web3.0におけるディセントラリゼーション(decentralization)は、Web3.0において、その構造を顕著に表す言葉であり、この言葉を理解しておくことで、Web3.0をより深く理解できます。
言葉の定義から始まり、やや堅苦しい内容ではありましたが、ここまで目を通していただきありがとうございます。また、気になった点や、わからない点がある場合はお気軽にコメントしてください!
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